フェラチオ

もうおしまいだ。
たった12年間で僕の人生は終わってしまった。

今までただこの日の為に頑張ってきた。他の小学生のようにスポーツもやらず、近所で遊ぶこともなく、もちろん女の子と付き合うなんていうことなんて考えもしなかったし…。
それどころか、僕は中学受験をしないやつを馬鹿にしていたから、ずいぶん友達からいじめられた。僕はそれでも何も反抗しなかった。薄ら笑いを浮かべて蔑んだような目で見ていた。そしてあいつらもいつか僕のことを全く構わないようになって、僕は完全に空気となったのだ。

それでも、僕は平気だった。だって僕には、日本でいちばん難しい中学に入った後の全く別の世界があるんだから。
僕は本来ここにいる人間じゃないんだ。こんな幼稚なバカどもたちとおさらばして、僕が本来いるべき世界に戻るんだ。
何かの間違いで、こんなバカどもたちと一緒に毎日同じ空気を知ってるなんて生活は、もうあと数ヶ月で終わりになるんだ。

・・・・・・・・・。

ところが受験終わってみると、僕は第一志望の学校に落ちてしまったていた。
そして第二希望の滑り止めの学校にも落ちてしまった。
学校はそのふたつしか受けていない。

という事は、僕は散々バカにしたあいつらと同じ公立の中学に、わずか2ヵ月後、今度の4月からは通わないといけないということになる。今度こそもう、イジメからは逃れられない。
両親は、勝手にしろとだけ言っていた。

もう死ぬしかないかな…そんなふうに思っているときに、お姉ちゃんが僕の肩をポンと叩いた。

「あんた、まさか変なこと考えているんじゃないでしょうね…?」

お姉ちゃんはそう言って優しく僕に微笑んだ。
父親もバカだ、母親もバカだ、あいつらもは一流大学を出ているらしいけど、学校にいる奴らと同じバカの世界の住人だ。

でもお姉ちゃんたちが違う。僕はお姉ちゃんたちは自分と同じ仲間だと信じていた。お姉ちゃんは昔から成績が良くなくて両親から完全に見捨てられている。でもお姉ちゃんは、バカじゃない。ほんとうに本当に大事なことを知っている人だ。

「あんた、壊れそうだよ。お姉ちゃんが、お母さんがあなたにしていたのと同じ事をしてあげる。」

お姉ちゃんが知っていたんだ。僕のお母さんが時々勉強に詰まった僕にフェラチオをしていたこと。あのフェラチオのことだとは、お姉ちゃんには知られたくなかった。
でもお姉ちゃんは前から知っていたんだね。

「さあ、ズボンを降ろすわよ」

お姉ちゃんはそう言って、僕のズボンを下ろして僕のおちんちん口の中に入れた。
僕はお姉ちゃんにされるまま、フェラチオを受けようとした。

でもその時、どこからか声がしたんだ。
「お前の大切な、たった一人の仲間のお姉ちゃんを大事にしろ。」

「お姉ちゃん、僕大丈夫だよ」
僕は、自分のおちんちんをお姉ちゃんのクチのの中から抜いて、ズボンの中にしまった

僕は受験終わってから初めてやっと少しだけ笑えたと思う。

先のことはわからない。
でも僕にはまだ、お姉ちゃんがいるんだ、そう思ったら少し生きていけそうにも思えた。
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